いけばな歳時記(えごのき)広瀬典丈




えごのき

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広瀬典丈

えごのきは別名ちしゃのきとも言い、近縁には葉が丸く大きなはくうんぼく(おおばちしゃ)があります。どちらも晩春から初夏にかけて、香りのある五弁の白く垂れた花を野山にいっぱい咲かせます。秋の黄葉も美しいです。(ちなみに、ちしゃのきには同じ名前のまったく別種もあるので注意。)
名前の由来は秋につく苦い実の果皮や枝に含まれるサポニンなどの成分のえぐ味から来ているのだそうです。
作例は枝から下垂する花を上に少し、下にはたっぷり使って、清楚な花の表情と、たくさんつけたときの華やかな雰囲気を合わせて上下に見せました。

花/えごのき
器/白釉コンポート花器(常滑)

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