いけばな歳時記(エピデンドラム)広瀬典丈




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あおもじ

エピデンドラムは、中南米生まれのらんの仲間で、春から夏(というか年中)、長い茎の先に小さな花を、丸く密集して咲かせます。花色は、朱赤を中心に、黄色、ピンク、白など。花持ちも水揚げも良く、それほど水を吸い上げませんから、ウオーターピックなどでも安心して使えます。
作例では、てまり草を足元にあしらって、上に放射状に広げました。 てまり草(ダイアンサス、まりも草、ともいう)も春から夏に咲くなでしこの仲間ですが、花びらやがくが葉のように緑に変化して、先で丸く密集しています。これも花持ちが良く、この二つの相性は抜群です。

花/エピデンドラム、てまり草
器/黒マット釉変形花器

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