いけばな歳時記(きんかん)広瀬典丈




←前 きんかん →次  広瀬典丈

中国原産の常緑低木で、初夏には何度か白い花が咲き、秋には小さなみかんのような実がつきます。冬に色づく実は春には甘くなり、皮のまま食べられますが、砂糖づけなどにもして、咳止めの効用もあるようです。緑色で小さなとげのある枝の表情や、ほど良い実の大きさなど、からたちなどとともに、いけばな向きの柑橘類と言えます。
作例では葉を全て取りさり、枝先につく小さな柑橘の実を向き合わせるようにしてひっかけてバランスを取りました。
花/きんかん
器/鉄釉金彩投入(大津寄花堂)

ページ頭に戻るhead↑