いけばな歳時記(とくさ )広瀬典丈




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とくさ

湿地にはえる常緑のシダ植物で、つくし(すぎな)と同じ仲間。つくしのような胞子の付く頭もあります。茎には珪酸分が多く含まれ、昔はヤスリ代わりにざらつく茎の表面を使いました。名前の由来も「砥草(とぐくさ)」→「とくさ」となったようです。
年中使えまる便利な花材ですが、水草として夏場の演出にも向いています。作例では中空の茎の中にワイヤを通して自由に曲線に曲げ、枝先を集めるようにして作品中心を作る活け方(向心・求心と言う)でまとめました。
花/とくさ
器/器/ガラス花器
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