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広瀬典丈
うつぎ(うのはな)は日本に広く分布し、初夏を告げる美しい花は万葉集でも歌われています。
枝先に白い5弁の花を密に咲かせながら、清楚な風情を失わない姿が、昔から好まれて来ました。
ため(曲げ)はあまり利かないと思われていますが、枝の中心が中空な枝で一般的な、つぶし矯めの方法でけっこう曲げられます。
作例は、一本の枝全体に密集してついていた花を、花器の口・中間・枝先の3カ所を残して取り去り、湾曲しながら垂がってくる枝の美しさも見せるようにしました。
花/うつぎ
花器/クロムピンク投入(広瀬典丈作)
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