いけばな作品コラム 伊藤ひみ花




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伊藤ひみ花

この時期になると何種類かの赤い実を思い出します。

槇の塀垣の間からチラッチラッと赤い実が顔をだし、ついつい手が伸びて口にすると、甘く美味しかったような。

幼い女の子でも簡単に登れる木に、赤い実がいっぱいなっていて、でも酸っぱく採るだけを楽しんでいたような。

又、隣にはどっさり房状に赤い実がなるのに、ペッと吐き出したくなる不味さで、ままごとの道具だったような。

これ等が何なのかはずーと分らないままでしたが、いけばなを始めて知りました。

☆木苺(きいちご)☆梅桃(ゆすら)☆房須具利(すぐり)

どれにあたるでしょうか?

雨に濡れた緑の葉と赤い実のコントラストに心魅かれた幼い楽しい日々の記憶です。

 


花/すぐり、ききょう、なるこゆり
器/ガラス花器