いけばな歳時記(がま)広瀬典丈





がま

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広瀬典丈

 がまは、世界各地の沼や湿地に生え、日本では6〜8月にソーセージ形の穂をつけます。いけばなでは昔から「水もの」として夏の涼感演出に使われてきました。
  穂だけでなく葉も腰があって扱いやすく美しい花材ですが、この作例では薄く透明感のある白磁にたっぷり水を入れて、緑のとくさと茶のがまの穂を絡ませ、シンプルで鮮烈なイメージを工夫しました。
花材/がま、とくさ
花器/白磁鉢(川上金一作)
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