いけばな講座(やじろべー)を活ける)



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●やじろべーは左右の重心を下にして、一点の支えで立ち上がるバランス玩具です。いけばなでも、枝の重心を下げればかんたんにやじろべーが作れます。私は以前からやじろべーが好きで、花展などでも何度かやじろべーの作品を出品しています。
●枯れものはもちろん、ウォーターピックや水のホルダーを枝や茎に付ければ、生の花もそのまま吊したり、壁のアクセサリーとして使えます。
●他にも、バランスを生かす手法として、枝先に留めて跳ね上げたり、下げてきたり、花材を吊ったりするような方法が、いろいろ考えられます。私は植物の舞踊のような感じで、いけばなを考えています。ふだん草花が取るポーズとは違う姿勢や表情からも、新しい発見が得られます。
花瓶にれんぎょうを入れて、その先にウォーターピックにさした葉らんとれんぎょうのやじろべーを引っかけています。ウォーターピックは別の葉らんを巻き付けて隠しました。 
  上の作例は83年のうつぎ会花展出品作で、鉄オブジェ(広瀬比沙雄作)に、枯れひまわり、着色アスパラ、脱色フェザースモールを使ったやじろべーです。
下の作例は85年の現代いけばな展出品作で、焼き締めオブジェ(広瀬典丈作)に、枯れアーティチョーク、晒しアスパラ、晒しルナリアを使ったやじろべーです。
03年の中日の花展に出したもので、紅うつぎを水盤に立てて、同じ花材のやじろべーを磁器のホルダーを使って引っかけています。  
01年中日の花展に出したもので、もみじを立てて、その葉の中に枝を跳ね上げてしばり、紅花を向き合わせに交差させて引っかけました。もみじは上からの枝にも葉がついているような錯覚を覚えます。花器にはスターチスを入れています。  
向き合わせによじり合わせたユリノキを後のガラス器に横添木で留めて、前のガラスコンポートに魚釣りのように下げています。ユリノキのよじり目にスプレーカーネーションを通して引っかけています。  
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