(1)面の構成
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↑Photo11
いちじくの葉 |
↑Photo12 はらん |
↑Photo13
脱色ほうき草、
せんにちこう、はらん |
←Photo14 れんぎょう、つばき
↑Photo15 はなしょうぶの葉、
デルフィニウム
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「面の構成」で考えられることは二つあります。
その1つは、葉のような平面的な形を持つもの=<シェイプ>を使った構成で、Photo11のように、破いたいちじくの葉を裏表に使って、それ自体を面的に仕上げることもできますし、例えばPhoto12のように、巻いた葉らんを留めて側面から見せるような方法、つまり、面立体の構成とすることもできます。▲
もう1つの「面の構成」とは、作品全体を面的に構成することです。
Photo13は、脱色ほうき草を四角く立て並べ、隙間からせんにち紅を覗かせています。<シェイプ>を使ってはいませんが、全体が面になっています。
Photo14は、れんぎょうの枝を枠組みにして、斜め左下を色面分割するようにして、椿を入れ、残り半分強は空白面。
Photo15では、花しょうぶの葉を並べて分割した面を作り、隙間にデルフィニウムを入れました。面に少し起伏を作ったことと、面を斜め水平に倒しているところが見せ場。▲
(4)塊の構成
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花材/ざくろ、スモークツリー、がくあじさい |
←Photo16 やつで、ドラセナ、
あじさい
↑Photo17 しゃくなげ、こでまり |
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↑Photo18 にしきぎ、ゆり |
↑Photo19 カンガルーポー、はなしょうぶの葉 |
「塊の構成」も、量塊的な形=フォームを扱う場合と、作品全体でマッスを作る場合の2つがあります。いずれの場合も、塊=フォーム・マッスは、充実した量感と力強さを生み出すのが特徴で、ことさら曲面を持つ塊は生命感を強く感じさせます。▲
Photo16は、葉を丸めて量塊的なフォームにしたやつで・ドラセナ・あじさいで、重量感あふれる形態を作っています。
Photo17は、しゃくなげ・こでまり・花器も含めた全体を一つのマッスにまとめています。
Photo18のにしき木は量塊=フォームではありませんが、枝を曲げて空間を閉じて、全体をマッスに仕上げた作例。
花器の延長線で、やや丸みを帯びたマッスを作るのが「塊の構成」の一般的な方法でしょう。Photo19は、あえて、半月水盤から少し外した位置に、角を立てた錐形でマッスを作っています。▲
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