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↑Photo1、
鉄、つるうめもどき、からすうり |
<皮手袋、綿製の体を覆う服装、綿帽子、ズック靴>
溶接時、関連作業には火花が飛び散る作業が多く含まれます。手首・足首まで覆う作業着、皮手袋、帽子(髪の中に火粉を入れないため)など。
<サングラス、マスク、日焼け止めクリーム>
アーク溶接は強烈な紫外線を発生し、炎症や視力低下を招きますので、裸眼で見てはいけません。また直接皮膚を曝しても、強い日焼けや火傷、水ぶくれ、シミなどの危険があります。
<救急箱>
絆創膏、ガーゼ、包帯、血止めなど。 ▲
↑Photo2
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1 鋼板 定尺板の最流通サイズは、3×6(サブロク914mm×1829mm)
2 形鋼材 平鋼、I形、H形・T形・C形・アングル・チャンネル
3 鋼管 (鉄パイプ)
丸・角
4 鋼線・鉄棒・鉄筋 5
打ち抜き部品の廃材 6
工業部品 ▲
(4)作例 (1967年〜76年広瀬比沙雄作品)
Photo3、鋼板と鋼線・鋼管 | ↑Photo4、鋼管・打ち抜き部品の廃材 | ↑Photo5、工業部品と鋼線・鋼管・溝形鋼 |
Photo3は、丸く同心円に切った鋼板を鋼線でつないで、日輪のように見せた壁掛け式のオブジェです。花を活けられるように、後ろに鋼管が付いています。 |
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↑他の広瀬比沙雄作品画像 →ギャラリー1965〜1976 | ↑広瀬絢子作品画像 →ギャラリー1966・1979 | |
制作には、まず必要な材料を想定してプランを考えます。工房にある廃材など、材料によって臨機応変の変更もありますので、大ざっぱなデッサンを複数用意します。ポイントは以下3つ。
Photo6、鋼管切断 | ↑Photo7、鋼板切断機 | ↑Photo8、ガス溶断 |
↑Photo9鉄管を梃子で曲げる。 | ↑Photo10、鉄板を機械で曲げる |
↑Photo11、アーク溶接 | ↑Photo12、ロウ付け | ↑Photo13、グラインダー仕上げ |
鉄は放置すると赤錆が出ます。赤錆の風合いも魅力的ですが、劣化や他への付着などがあり、サビ止めや塗装も必要です。(Photo14)
鉄の質感を損ねずに自由に着色したい場合は、あらかじめ赤錆を付けるか、接合剤を混ぜた灰・粘土・セラミクス系壁剤などで薄く下処理した後、光沢を抑えた薄がけ塗装で仕上げます。ロウ付け装飾した場合は、そこをシンナーで拭き取ります。質感をあえて変えたいなら、ラッカー・車の塗装剤・水性塗料・壁仕上げ剤などを厚塗りして、樹脂光沢や、壁風の質感に仕上げます。 密着強度・耐食・耐湿性をもっと高めるには、1黒染め処理や2カチオン電着塗装があります。 1 黒染め処理は、黒錆による酸化被膜を作る表面処理法で、空気や水を透さない緻密な被覆で赤錆の発生を防ぎます。バーナーで熱して、水をかけて冷やすと出来ますが、液に浸して常温で簡単に黒染め処理ができる黒染液(ニューブラッセン、ガンブルー液など)や、そのスプレーもあります。 2 カチオン塗装は、小物なら業者に頼めます。鉄の質感は損なうものの、複雑な形でも均一で高密着の厚い塗膜を作ります。▲ |
↑Photo14、 ラッカースプレー塗装 |