いけばな講座(デザイン演習3「リズム1」)



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→(1)並列・積み重ね →(2)パタン反復と漸移変化

リズムは、並列・繰り返し・積み重ね・パターン反復・波形変化などで、動き抑揚を生みだす方法です。

(1)並列・積み重ね

↑Photo1 あららぎ、万両、カーネーション
→Photo2 ふとい、ガーベラ、モンステラ

Photo1は、ニューサイランとギガンジウムを横並べしただけの、いちばん分かりやすい並列作例です。Photo2は、一見して→シンメトリー・アシンメトリーの構成と分かります。その一方、並べられた花の抑揚で出来ていることにもご注目ください。これも並列です。


↑Photo3 カーネーション
→Photo4 いちじく

Photo3は、左右のカーネーション2色の花が、左側の器の上に積み上げられています。植物が作り出すリズム感を端的に見せるには、単純な構成も効果的ですね。
Photo4並列なのが分かりますか?破ったいちじくの葉を裏表交互にして、前後に並べているのです。
このように、距離抑揚前後角度などの工夫で、並列・積み重ねの簡単なリズム構成でも、さまざまな効果が楽しめます。

(2)パタン反復と漸移変化

 
ニューサイラン、コスモス、ヒペリカム

←Photo5 ギガンジウム、カラー、
ゆり、あじさい
←Photo6 すいせんの葉
↑Photo7 セローム、モンステラ、
けいとう

Photo5は、左右の花の対比を上下に並べたもの。Photo6は、長短をつけて束ねた数本の水仙の葉で、動きのある線のパタンを3つ作り、左右に組んでいます。
同一パタンの反復でも、増やしたり減らしたり、形を変えていく漸移変化があります。Photo7は、左から、形の違う葉で変化を作っています。この作例はシンプルですが、単純なものから順番にこなして、自分の形を生み出すようにしましょう。

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