広瀬典丈・広瀬さちよ彩色磁器ギャラリー5


釉裏彩亀図輪花面取皿(31×7.5cm)(2005年)
ロクロ成形の後、土型に打ち込み輪花面取りの皿にしています。片身替わり右下部は銹花象眼、左上部は染付の吹墨に海亀2匹。第25回東京松屋銀座案内葉書のタイトルです。
釉裏彩ゼラニウム図ランプ(38.5×58cm)(2005年)
吹墨と釉裏彩の布浸し染めでゼラニウムを描いたランプです。 ゼラニウムの赤は釉裏紅ではなく、金赤を用いています。神戸大丸案内葉書のタイトルの一つです。
釉裏彩亀図輪花面取皿(31×8.2cm)(2005年)
ロクロ成形の後、土型に打ち込み輪花面取りの皿にしています。
片身替わり右下部は染付象眼、左上部は墨彩の吹墨に蜜柑。第9回名古屋、松坂屋案内葉書のタイトルです。
金釉裏彩鉄線図大皿(38×7cm)(2005年)
片身替わり上部は釉裏彩で鉄線を描き、染付のダミで仕上げました。下部は染付だけで鉄線を描き、金彩部分は地文様。池袋東武案内葉書のタイトルです。
銀釉裏彩鉄線図盒子(25×13.5cm)(2005年)
蓋ものの一部を仕切って片身替わりにしました。蓋を取った見込みには藍の象眼で、丸紋が施されています。「象眼」は彫りを入れて、その溝に呉須を入れる手法です。絵の部分は釉裏彩で鉄線を描き、上絵で銀を加えた部分には渦巻き文の地もようを浮き出させています。鉄線の絵の地の部分は染付のダミで仕上げました。新潟三越案内葉書のタイトルです。
金釉裏彩蕪図盒子(25×16cm)(2006年)
蓋ものの一部を仕切って片身替わりにしました。蓋を取った見込みには藍の象眼で、丸紋が施されています。「象眼」は彫りを入れて、その溝に呉須を入れる手法です。絵の部分は釉裏彩で蕪を描き、上絵で金を加えた部分には渦巻き文の地もようを浮き出させています。広島天満屋案内葉書のタイトルです。
銀釉裏彩筍図盒子(31×15cm)(2006年)
蓋ものの一部を仕切って片身替わりにしました。蓋を取った見込みには藍の象眼で、丸紋が施されています。「象眼」は彫りを入れて、その溝に呉須を入れる手法です。
絵の部分は釉裏彩で筍を描き、上絵で銀を加えた部分には渦巻き文の地もようを浮き出させています。筍の絵の地の部分は染付の吹墨で仕上げました。
異質なものを受け容れようとする精神
かつて関西で展示会が行われる時、広瀬夫妻は、いつも我が家に泊まられた。白熱した議論が明け方まで続けられ、テーマは芸術にとどまらず、驚くほど多岐に渡っていた。該博な知識を駆使し、真摯に立ち向かう姿勢には緊迫感があった。
しかも、異質なものを排除するのではなく、受け容れようとする精神。私は多くのものを教えられた。夫妻の作品の中に、その一本一本の線や色彩に、見事に昇華された芸術思想を私達は見て取るだろう。
日本語教師 相原奈津江 
著書 『ソシュールのパラドックス』 訳書 ソシュール 『一般言語学第三回講義』 『一般言語学第二回講義』『一般言語学第一回講義』(近刊)(エディット・パルク刊)
食器揃え(2006年)
打ち込み、手捻り、ダミ、釉裏彩、象眼、金彩など、私たちの手法をふんだんに使った食器の揃えです。第5回豊橋丸栄案内葉書のタイトルです。
金釉裏彩烏瓜図輪花大皿(33×7.5cm)(2006年)
片身替わり下部は釉裏彩で烏瓜を描き、染付のダミで仕上げました。上部は染付だけで描き、金彩部分は地文様。第10回名古屋、松坂屋案内葉書のタイトルです。
黒地金彩釉裏彩紅白梅図盒子(25×12cm)(2006年)
蓋ものの一部を仕切って片身替わりにしました。蓋を取った見込みには藍の象眼で、丸紋が施されています。「象眼」は彫りを入れて、その溝に呉須を入れる手法です。
絵の部分は釉裏彩と上絵で紅白梅を描き、上絵で黒と金彩を加えています。

銀釉裏彩蜜柑図盒子(23.5×12cm)(2006年)
蓋ものの一部を仕切って片身替わりにしました。蓋を取った見込みには藍の象眼で、丸紋が施されています。「象眼」は彫りを入れて、その溝に呉須を入れる手法です。絵の部分は釉裏彩で蜜柑を描き、上絵で銀を加えた部分には渦巻き文の地もようを浮き出させています。 第2回仙台フジサキ展案内葉書のタイトルです。

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