広瀬典丈・広瀬さちよ彩色磁器ギャラリー02


広瀬典丈・広瀬さちよ彩色磁器ギャラリー02 1982〜84
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青磁水注(広瀬典丈)(1982年)
高麗青磁系の透明感の強い青磁釉の水注です。
大坂梅田阪急百貨店での初めての二人展 の案内葉書タイトルです。
青磁長頚扁瓶(広瀬典丈)(1982年)
中国宋代官窯系の乳濁の強い扮青と呼ばれる系統の青磁釉の長頚扁瓶です。
きめの細かい赤土の素地の上に青磁釉を厚掛けして扮青色に仕上げます。右も同じ頃の作品。
染付茘枝文角皿(広瀬さちよ)(1982年)PHOTO:© 杉浦昭夫
明代永楽年間の大盤に描かれた吉祥文にある茘枝の実を描いています。 四隅の花は菊ですが、明代宣徳年間の鉢にあるものから取っています。「川上金一・広瀬さちよ二人展」一宮名鉄 の案内葉書タイトルです。
染付釉裏紅葡萄文角皿(広瀬さちよ)(1983年)PHOTO:© 杉浦昭夫
明代永楽年間の染付葡萄文大盤の葡萄の意匠を釉裏紅も加えて角皿にしました。 四隅の果実も別の永楽大盤から取った吉祥文です。第2回岐阜近鉄二人展 の案内葉書タイトルです。
釉裏三彩鳥飾り持手蓋物(広瀬さちよ)(1983年)PHOTO:© 杉浦昭夫
染付・釉裏紅に鉄絵(銹花)を加えた三彩で描いています。飾り持ち手の鳥には銀、蓋の下の黒い部分は実際の持ち手で、黒の焼き締めになっています。大きな蓋物もこの頃から作っています。 この蓋物は第4回松屋銀座二人展 の案内葉書タイトルです。
釉裏彩流し模様大鉢(広瀬さちよ)(1983年)
古陶磁の写しとならんで、不定形の形や絵付けにも関心があり、ダミ筆を使って呉須液を流したり、器胎を動かしながら描いたりした後、その自由な動きに沿って他の色を加える手法(流し模様)の大鉢なども作りました
釉裏彩鳥図耳付扁瓶(広瀬さちよ)(1983年)PHOTO:© 杉浦昭夫
扁瓶は遊牧民の水筒の形から生まれたもののようで、耳が着くのもその名残があるのかも知れません。遊牧文化の広がりと友に朝鮮半島から中国・イラン・小アジまで見られる形です。
絵付けは中国清朝の粉彩(清末にヨーロッパから入った顔料絵の具による絵付け技法)にある意匠から取っています。名古屋三越星ヶ丘2人展案内葉書タイトルに使いました。
器と料理(1984年)PHOTO:© 中里有利・南郷敏彦 「婦人画報」84年12月号 『女流陶芸家の「器と料理」』
「婦人画報」84年12月号に『女流陶芸家の「器と料理」』という特集があり、その時撮影されたものです。
器と料理(1984年)PHOTO:© 中里有利・南郷敏彦 「婦人画報」84年12月号 『女流陶芸家の「器と料理」』 染付流水文変形鉢
「婦人画報」『女流陶芸家の「器と料理」』この器には煮豚とかいわれ、赤と黄色のパプリカを入れました。この流水文は私たちが窯を持って独立した当初からの定番の模様です。
器と料理(1984年)PHOTO:© 中里有利・南郷敏彦 「婦人画報」84年12月号 『女流陶芸家の「器と料理」』 染付釉裏彩紅蜀葵文高足碗
「婦人画報」『女流陶芸家の「器と料理」』高足碗も遊牧文化から世界に広がった器の形で、中国では元代によく作られています。ここではヨーグルトにいちじくジャムを添えています。
器と料理(1984年)PHOTO:© 中里有利・南郷敏彦 「婦人画報」84年12月号 『女流陶芸家の「器と料理」』 染付牡丹文小鉢
「婦人画報」『女流陶芸家の「器と料理」』。日本ではなます皿などとも呼ばれる小鉢です。不思議な意匠化がなされていますが、中国に多い牡丹の絵柄で、これは明末日本向けでは無く民窯系の窯で焼かれた「小染付」の意匠から写しました。
染付鴛鴦図瓢瓶(1984年)PHOTO:© 杉浦昭夫
瓢瓶も中国ではよく作られた形の一つです。鴛鴦の図柄は→トルコのトプカピ宮殿ややイランのアルデビル宮殿のコレクションなどに見られる中国元代染付から取っています。第2回名古屋三越星ヶ丘2人展案内葉書タイトルに使いました。右の作品も同じ頃作ったもの。
染付紅蜀葵文方瓶(広瀬さちよ)(1984年)
方瓶は煎茶で使う煎茶器の道具です。絵柄はやはり明代成化年間の染付にある意匠で→東洋陶磁美術館(大阪市・安宅コレクション)にあるものの写しです。
染付釉裏紅鉄線図面取り深皿(広瀬さちよ)(1984年)PHOTO:© 杉浦昭夫
ロクロで引いた後、土型に打ち込んで面取りした深皿です。口縁部は透明釉を剥がして柿釉を塗って仕上げています。これも祥瑞意匠によくある口紅と言う手法で、全体が引き締まってグレードが上った感じがします。
白磁釉裏紅水注(広瀬典丈)(1984年)
水注は、バランスを工夫しながら口や持ち手・蓋などをつけていく楽しみがあって、魅力的な形の一つです。絵を抑えて白磁の器胎を見せ、釉裏紅だけで仕上げています。

染付魚耳花生(1984年)
魚耳の花生は小染付の「高砂花生」が有名で、日本の茶人向けの注文花器であったと思われています。ここでの絵付けは高砂には拘らず草花や麒麟・小紋などの吉祥図柄でまとめています。

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